会長 ご挨拶

石田 万里
Mari Ishida

広島大学大学院 医系科学研究科 生理学及び生物物理学 准教授
 常に進化し、変化に適応することを信条としてきた日本高血圧学会は、デジタル時代の到来と共に、ハイブリッド開催を基本とした「高血圧フォーラム」を毎年開催しています。
これまで東京において開催されておりました「高血圧フォーラム」ですが、第3回となる『高血圧フォーラム2025』は、ハイブリッドの利点を活かしつつ現地も楽しんでいただけるよう、初めて地方都市、広島市で開催します。私たちの使命は、高血圧に関する基礎研究から臨床まで、知識の共有と交流を促進することです。「基礎研究」、「DigitalHypertension」、「臨床」の三つの柱を立てつつも包括的で学びの多い学術イベントとなるよう計画しております。『高血圧フォーラム2025』は、2025年5月17日(土)、18日(日)の2日間開催予定です。
降圧薬の開発と同時に市民の高血圧に関する認識が進んだことにより、高血圧を基礎とする心血管病や腎臓病による死亡は確実に減少してきました。しかし一方で、高血圧であることを認識してしない、あるいは認識しているのに治療していない高血圧者、治療をしているものの降圧目標に到達していない高血圧患者の合計は、治療対象者の過半数をはるかに超えているのが現状です。この現状を打破するのに欠かせないのが基礎研究のさらなる発展、高血圧診療におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進、そして高血圧医療のさらなる普及と進化です。『高血圧フォーラム2025』では「高血圧予防と診療のNew Horizon―高血圧学に基づいた技術革新と医療の融合―」をテーマとします。高血圧診療の根拠となる基礎研究の最新トピックスを選りすぐってディスカッションします。
また、もはや後戻りすることのできない医療DXの波に正しく乗るため、デジタルによる血圧測定、血圧データの管理、遠隔診療等の技術の理解をサポートすると共に、臨床現場での利用方法、実地例などを紹介します。他にも専門医・非専門医を問わず、研修医、実地医家、さらに多職種のメディカルスタッフにご参加いただくべく、興味深いセッションやイベントを企画しております。
観光のベストシーズンでもある5月の広島で、あるいはZoomの生配信を通じてお会いできることを心より楽しみにしております。

 
高血圧フォーラム2025 会長 石田 万里
(広島大学大学院 医系科学研究科 心臓血管生理医学 准教授)

各日 担当世話人

西山 成
香川大学医学部 薬理学教室 教授
5月17日(土) AM担当
(基礎研究を中心とした領域)
岸 拓弥
国際医療福祉大学大学院
医学研究科循環器内科学 教授

5月17日(土) PM担当
(Digital Hypertensionを中心とした領域)
日下 美穂
日下医院 院長
5月18日(日)担当
(臨床を中心とした領域)
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